ありえないこと続出のマチュピチュ行き
今回のハイライトのひとつ、マチュピチュ。行く前から凄かったです。
クスコ初日に申込んだコースは、途中の水力発電所までバスで行き、そこから線路の上を2時間ほど歩いて、マチュピチュの麓の村アグアスカリエンテスまでたどり着くというもの。
一番安くて(運賃40ソル・1500円くらい)、プチトレッキングも楽しめる人気のコースらしいです。
7:30〜8:00の間にホステルにピックアップに来ると言っていたツアー予約。律儀に7:30からずーっと外で待ってたら、ホステルのドアマン氏が8:00になったら電話してくれることになりました。
電話してもらって、8:00過ぎに迎えに来てくれたのは、アルバイトと思わしき大学生くらいのカルロスくん。
ミーティングポイントに徒歩で(⁈)連れてってくれます。(お迎えって車じゃないの?というそもそもの疑問)
ミーティングポイントで、待てど暮らせどバスが来ず、カルロスくんがあちこち電話してくれた挙句、タクシーで(⁈)郊外のガソリンスタンドまで連れてってくれました。
カルロスくん、英語はほとんど通じません。あとちょっとだからをひたすら繰り返すだけ。
こちら、タクシーで連れてかれたクスコ郊外。ある意味新鮮です。
こっちでは、ゴミを漁るのはカラスじゃなくて野犬なんだー、とか。
ガソリンスタンド近辺に着いてもそれらしきバスは来ず、カルロスくんが必死に電話してくれます。
置いてかれちゃって、先回りして待ってるんだろうなー、と予想。
でも不思議なほど不安はありませんでした。これだけ頑張ってくれてるカルロスくんはいるし、何と言ってもペルー最大の観光地。なんだかんだ言って行けないはずはありませんので。
ようやく小型バスに乗りました。カルロスくんがスペイン語がわかる乗客に事情を説明し、みんなが「OK、乗って」と言ってくれ、よく分からないまま乗り込みました。積載人数オーバーなんですけど…。
ありがたいけど行程は7時間。半ケツ状態で7時間乗るんでしょうか…?
車窓の風景、かなりきれいです。
乗客が「あなたのツアーは、どうして他の場所に行っちゃったの?」と聞いてきて、はじめて事態を理解した私。単純ミスじゃなくて確信犯⁈思ったより事態は悪かったです。今更ながら「何それ、信じられない!」となりました。
そしてとある休憩所で、「あなたあっちのバスに乗り換えて。もう大丈夫。よい旅を!」となりました。よく分からないままあわてて乗り換え、前夜に買ったばかりの帽子を忘れてきてしまった…。半ケツ状態が1時間ほどで解消されたのはいいんですが。
結局、代理店はいろいろあれど、ツアー会社は同じで、たくさん出している便の1つに潜り込んだってことらしいです。
最終的にはこちらのバスがトイレ休憩しているときに追いつき、乗り換えました。
ホッとして、自分の座席を確保したら眠くなってしまいました。目を覚ましたら絶景!窓ごしの写真じゃ収まりきれないけど、アンデスです!
また一眠りして起きると、今度は熱帯の世界。外に出たら蒸し暑い!
ランチを10ソル(350円くらい)でつけられるツアーです。10ソルをケチった人たちが向こうにポツーンと…。
結局ここでお金を払って一緒に食べてました。
ランチはブッフェ形式。今のところ一番おいしい食事でした。
まだまだ続くよ、ありえなーい!
まずはランチを終えて出発。なのに1人置いてっちゃった⁈ 結局、隣の席の人が騒いでちゃんと引き返してくれましたが。
そしてしばらくして、「ちょっとバスから降りてください」のアナウンス。
スペイン語ができるはずのチリ人女子に事情をきいてもよく分からないとのこと。
バスから降りるのは前側の半分の乗客だけでよく、その理由は、ガードレールもない超崖っぷちを走行しているのに途中土砂崩れがあり、土砂を乗り越えるのに車体の前方を軽くしなければならなかったようです。
こんな崖でこんなギリギリのことやらないでよ〜。
さらに進んで、また「バスから降りてください」。さらに「バスを乗り換えてもらうので、1人10ソル払ってください」。通訳してくれたチリ人女子も理由は分からないとのこと。
前方のバスやミニバンからも、続々乗客が降りて歩き始めています。よく分からないけど、10ソル払ってついていきます。
そしてなぜか山道に分け入ります。
どうやら橋が崩落していたようです。
人が歩ける橋しか残っていないから、徒歩で向こう側まで移動して乗り換えるようにということだったようです。。
なんと、テレビ取材がきてました。通訳してくれた親切なチリ人女子は、インタビューまで受けてました。
さらに進むと、「ちょっと待ってください」と言われ、運転手さんがスコップを持って出て行きます。「まさか今から橋を作りますとか言わないよね」と冗談を言っていたら、本当にそうでした。
結局スコップでは人や車がギリギリ渡れる強度の川底しか作れず、前の車の乗客は歩いて渡らされてました。
ここで重機登場!拍手をもって迎えられました。こいつが川底を固めてくれたおかげで、無事に車で川を渡ることができました。30分以上足止めされたでしょうか。
その後も小さい橋を見ると、「まさかまた、ちょっと降りてとか言わないよね」と車内に緊張が走ります。が、これ以上のことはなく、予定を1時間オーバーして水力発電所に着きました。
ここで、名前とパスポート番号を記入します。
水力発電所からアグアスカリエンテスまで、電車も出ています。30分後に最終が出て、所要1時間くらいで約50USドルとのこと。電車はお高いのです。今から歩くと着く頃の18:00には真っ暗なので、電車にしちゃった人もちらほらいました。
でも私は歩きます!イタリア人ジャーナリストのロニーが「こんなありえないツアー、絶対返金させてやる。自分はロンリープラネットにも知り合いがいるんだ」とか息巻いてるのに付き合ったり(無理だと思う。だって無事着いてるし)、野生のインコを見つけたり、楽しく歩きました。
着く頃にはやっぱり真っ暗。でも線路を歩くだけだから迷いようもなく、無事に到着です。やれやれ。
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